北島仏壇



石川県白山市美川中町 
ご依頼内容【73年ぶりの大修復
曳き山
車輪:新調、引き手:塗り替え
平成21年4月納品予定

2008年6月2日
毎年5月白山市美川「おかえり祭り」に使われる「曳き山」が美川仏壇の職人技により、73年ぶりに大修復されることにりました。車輪は実に約200年前の建造以来初めての新調になります。




北國新聞6/5付朝刊記事より抜粋写真


2009年1月15日
下地作業が始まりました。

新調された大車輪の木地部品に、堅牢な「錆付け」作業が幾度も繰り返されます。
強固な「本堅地付け」の下地作業の後、「錆付け」が施される大車輪の部品

曳き山の車軸がいかに大きいかが伺い知れます。

2009年3月3日
工房内に運び込まれ所狭しと、まるで大蛇のように横たわる曳き山の引き手。その形状から地元では「蕨手」わらびて、と呼ばれています。

曳き山の2本の引き手を修復作業中。

車輪の矢の部分に辛子色の漆塗り作業中。

2009年3月12日

錆付けの作業中。

錆付け後、「錆たたき」をして細かい凹凸の模様を丹念に作り込んでいきます。この後、石で水研ぎを施し、中塗りへと進みます。

欄干部品に朱漆塗りの作業中。

車輪の矢の部分に鮮やかな緑色の漆塗り作業中。

2009年4月3日
およそ200年ぶりに新調の大車輪、小車輪が完成。
間近に見るとかなり迫力感があります。

日本海をイメージする鮮烈な青緑色の漆に塗られた弾き手の最終仕上げ。

2009年5月2日
ついに完成しました。

およそ11ヵ月間の大修復工程を終え、200年ぶりに蘇った曳き山を前に、完成を祝い、お祓いの神事を執り行う美川中町の役員の皆さん。

地元TV局北陸放送MROの報道も駆けつけ取材されました。

およそ200年ぶりに新調された大車輪を履き、藤塚神社境内に眩く鎮座する美川中町の台車。

神主から御祓いを受ける美川中町の役員の皆さんと完成した台車。

神主からお神酒を授かる北島仏壇店4代目北島輿八郎氏

白山市美川中町の役員の皆さんと完成した台車。↑クリックで拡大

神事の後、地元の町民にお披露目のため美川駅前通りに向かって練り歩く美川中町の役員の皆さん





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