北島仏壇

美川仏壇 : 品名=天祥250代 白木完成品→製品完成品


木地をお見せします。
ご注文をいただいたお仏壇を漆塗りをする前に宮殿含めて全て組み立てて、白木の状態をご確認いただきます。釘を一切使わない「ホゾ組み立て」の妙技をご覧いただけます。また、木地工房では、材料のクマサキ、イチョウ、ヒメコマツ、桐などの木材の乾燥状態も見学できます。


◆木の文化。それは、日本人の文化。
 日本の文化は古来より「木の文化」といわれます。高温多湿の風土と気候に恵まれ育まれてきた「木の文化」に対して、欧米諸国人は「土の文化」「石の文化」を狩猟時代から培ってきたのではないでしょうか。
 近年、世界中で森林破壊に伴う地球温暖化が問題となっていますが、日本人が培ってきた「木の文化」を大切に守っていきたいものです。素材としての木は身近な生活から産業にいたるまでありとあらゆるシーンで使われ、その集大成というべきものの一つに伝統工芸品のお仏壇があげられます。
 江戸時代に現在の形に近いものが一般庶民の家庭に祀られたとされている仏壇には、日本の「木の文化」を語る要素が多く含まれているといえます。歴史を通じて日本人は、木材を非常に多くの用途に使用してきました。何百種類ともいわれる木材の中から形、大きさ、色、香り、耐朽性など、一本一本の樹木から取った木材でも個々に個性豊かな表情を魅せています。これも機械ではない自然が創りだした恵みだからこそ生まれたものなのです。


美川仏壇の木地となる「青森ヒバ、イチョウ、紅松、桐、クサマキ」などを日陰で自然乾燥。

工房内の日陰で風通しよく3年間自然乾燥中の
イチョウの板

宮殿の屋根部分を制作中
◆妥協のない、素材へのこだわり。
 美川仏壇には、ねじれや曲がりがなく、虫にも強い、吟味された木材が使われています。柱類には青森ヒバ(草まき)、板類にはイチョウ、宮殿などの造作箇所には、紅松や姫小松を使用しています。仏壇には大きな一枚ものの板が必要なため45cm程の幅のある大木を使っています。そして、仏壇の木地造りの中でも、最も芸術的な技を見ることのできる宮殿部分は、荘厳な寺院をそのままに美しく表現することを要求されるため、細工がしやすく、曲線をなめらかに表現できるやわらかい素材の紅松が用いられます。
 「材料の選定はとても大事です。何年も何十年も苦労して育ってきた木ですから、私達は尊い自然に感謝し、粗末に扱うことなく充分に活かしてあげたいと思いながら作業をしています」と話してくれた、この道27年の中田明生さんには、美川仏壇の本体を形造る木地職人としての木に対する愛情とこだわりが伺えます。
◆木地職人 中田明生さん
 職歴27年/白山市在住


◆木地造り。
 それは木を語り、木と語る者だけに
 与えられた伝統芸術。
 仏壇の木地造りは、他の工程をも左右する重要な作業です。主材であるイチョウの木を丸太で仕入れ、製材し、約半年間の陰干しで充分に乾燥させ、木の質(ソリやネジリ)を安定させます。組立は、釘を使わないホゾ組立で行ないます。宮殿や須弥壇などの製作には20種類もの特殊な彫刻刀や、ノミを駆使し、荘厳な芸術作品へと仕上げていきます。
 この間、常に要求されるのは、寸分違わぬ正確さです。塗りの厚みさえも考慮した寸法仕上げには、職人の感性と長年培われてきた技を魅せつけられます。
 伝統を活かしながらも、新しい息吹を吹き込む。それは、木を語り、木と語る、限られた者だけが味わえる喜びなのではないでしょうか。美川仏壇は、こうした職人達に支えられているからこそ、より完成された一級品として名高いのです。

美川仏壇 木地工房内

平カンナ、丸カンナ、多種のカンナが駆使されます。

元は四角い大柱(100代)を機械ではなく、カンナで丸く円柱状に仕上げていきます。妙技をご覧ください。


完成間近の美川仏壇100代の宮殿部分

制作中の二重屋根部分(100代)には、ねばりと柔らかさのある紅松が使われる。

何代も愛用されてきた毛引き

木地職人の目利きが活かされます。


◆ご注文主様に「木地みせ」
 ご注文を頂きましたお仏壇は数カ月間の製作期間を要します。
途中、木地が組み上がりますと、下地付け、漆塗りの前に、ご注文主様に「木地見せ」を行ないます。
 白木の状態を細部に見てもらうことで、材質確認や釘を使わないホゾ組み立ての構造、他、木地作りの精緻な技もご納得できます。
 県外のお客様にも職人自らが必ず現物の木地を運んで、仏間に設置して確認作業をいたしますのでご安心いただけます。
ご注文主様に白木完成の「木地みせ」
(北國新聞アクタスより抜粋画像)






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北島仏壇店

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