北島仏壇

「荘厳」とは、サンスクリット語の「美しく配置・装飾」の意味が語源とされ、仏語で「仏像や仏堂を美しく厳かに飾る」ことをいいます。仏教では「しょうごん」と読みます。阿弥陀如来の頭光背(仏身から発する後光)や極楽浄土の世界を荘厳に表すために、金箔の永久の輝きは欠かせません。眩く光り輝く内陣は、浄土の世界を現世に具現化したものだと言われています。

◎美川仏壇は北陸地方の仏壇産地では、最大の消費・使用量を誇り、なにより手作りの証しといえるでしょう。
◎美川仏壇では、生産量、品質共に日本一を誇る「金沢金箔」の最高純度94%以上の縁付金箔のみを使用しています。
金箔の種類
金の純度K
合金率%
純金
純銀
純銅
純 金
24
99.99
五毛色
23.7
98.91
0.49
0.59
一号色
23.4
97.66
1.35
0.97
二号色
23.2
96.72
2.60
0.67
三号色
23.0
95.79
3.53
0.67
四号色
22.7
94.43
4.90
0.66
※美川仏壇ではこれ以下のモノは使用していません。


国の文化審議会は、文化財の保存に欠かせない選定保存技術「縁付(えんつけ)金箔製造」を選定し、技術の保存団体として「金沢金箔伝統技術保存会」を認定するよう文部科学大臣に答申しました。(2014.7.19北國新聞)





 仏壇を荘厳、華麗に彩る金箔は、美川仏壇にとってなくてはならない貴重な材料です。金箔には、製造方法によって「縁付(えんづけ)」と「断切(たちきり)」の二種類があります。
 「縁付」は、手漉(す)き和紙の雁皮紙(がんぴし)を約半年間かけて仕込んだものを箔打紙に用い伝統工法で造られる金箔です。
 「断切」は、カーボンを塗布した特殊な紙を箔打紙に用い効率よく短時間に製造する金箔で、近年では生産の主流になっています。一般的に、「縁付」は高級工芸品や文化財の修復に使用される高級品で、「断切」は汎用素材としての普及品という位置づけがあり、価格も「縁付」は「断切」の二倍以上します。
 伝統工芸を謳う美川仏壇では「縁付」しか使いません。それは、「縁付」には約四百年以上の伝統と実績がありますが、約三十年と歴史の浅い「断切」には何百年も品質を保った実績がなく、三百年以上の耐久性を持たせて造る美川仏壇には使えません。金閣寺をはじめ重要文化財の修復には「縁付」が使用されています。
 また、「縁付」の箔打紙には柿渋、灰汁、卵白など自然素材のみが用いられており、化学薬品を用いる「断切」に比べ、人や環境に優しい製品だと考えるからです。
 さらに大事な点は、大量生産の仏壇のほとんどが「断切」を使い、価格が安いからと利益だけを考え「断切」を使うと、「縁付」職人、雁皮紙を造る紙漉き職人、紙漉き道具を造る職人などの関連する伝統技術の輪が廃れてしまうからです。
 
 伝統工芸は一つの総合芸術です。伝統工芸はその職人だけが造るのではなく、職人が使う道具や材料を造る舞台裏で働く職人達の連鎖によって支えられた多種多様な稀少技術の結晶です。
 私たち美川仏壇職人はその連鎖を断ち切らないために、これまでもこれからも手造りにこだわり続けてまいります。
それは、先人たちの永々と築き上げて来た「日本の美しき伝統文化」を守り育て、さらに次の時代に伝承することで、社会に貢献できるものと信じます。





最高純度の金箔を
羽織った眩い限りの
格天井と宮殿

ニカワと漆で作られる稀少「美川堆黒」の最終工程は、最高純度の金箔押しで完成、仕上げられる。
障子戸組子と七宝型蒔絵




美川仏壇 製造販売元・金仏壇・注文仏壇・仏壇洗濯修理修繕・すす洗い
北島仏壇店

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